バラは花のシリーズで作っていくなら絶対作らなければ!と思うくらいやっぱり特別な花だと思います。
溝を彫って八角形にするという花の形は、要素で見ると特別なことはないのですが、凄くバラらしさが出てると思っていて、我ながらとても気に入っています。
でも最近このバラをもっと気に入ることがありました。それが『星の王子さま』
本の中で王子さまは、自分の住む星で出会った一輪のバラを、唯一無二の特別な花だと思って大事にしていたのですが、そのバラと喧嘩別れしてしまいます。(本の中でそのバラはわがままなのです)
その後地球に来て、バラの庭園を知り、唯一無二だと思っていたバラは特別なものではない、ありふれた花だと知りました。
最初はとても残念がりますが、そこから段々王子さまは別れたバラのかけがえのなさを感じ始めます。そのかけがえのなさの正体は何か?それはバラのために費やした時間だと気づいたのです。
kikkaのバラも最初は特別なものではありません。でも、同じ空間で同じ時間を過ごし、その経年変化を共に過ごしていくと、きっとかけがえのない存在になる。kikkaを通して感じてみたいと考えていたことが、『星の王子さま』の中で、まさにバラを通して描かれていたのです。
改めて読んでとても嬉しくなったエピソード。なんか読む年齢によって発見のある本ですね。それが名作の所以でしょうか?
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