-- Wooden Flowers --
kikka
時間が経てば花は枯れてしまう。そこに大切なことがあるのも間違いないのですが、一方で、美しい花を長く楽しみたいということは誰だって一度は思うもの。そこで、時間が経つことで魅力を増す経年変化のある木材を使えば、通常とは違う時間軸で花を考えられるなーという思いから製作を始めました。
子供の頃観た「レオン」という映画で、主演のジャンレノが、幼き日のナタリーポートマンを連れ、鉢植えを1つ抱えて住む場所を変えていました。身1つで、ただ鉢植え1つ。映画の中での解釈や意味は別として、生活が変わる時にこれだけは持って行きたくなるような、人生の相棒としての“花”になることが理想です。住む場所が変わっても“これ”があるだけで自分にとっての心落ち着く場所になる。そんな、生活を彩れる“花”を目指して。
kikka
-木花-
“もの作りの価値観”
01
“完璧ではない”
丁寧に作る中でも加工中に木の繊維に引っ張られてちょっと欠けたりすることがあります。じゃあそれは不良品になるのか?欠けないように徹底的に丁寧に作らなきゃいけないのではないか?という話になると思います。でもどこまで手間暇かけるかという話で、kikkaはいいお値段してしまうのですが、だからと言ってめちゃめちゃ手間暇かけて作るともっと高くなってしまうという葛藤があります。だから価格が高いとは言っても、全てが“完璧”なものではないということだけお許しください。
02
“木であるということ”
kikkaでは全てのパーツを接着していません。ちゃんと綺麗にはまるように微調整してお届けしますが、中には湿度の影響で緩くなったり、かたくなったりすることもあるかもしれません。それは木である以上予測はできますが、どんな地域でどんな室内に飾られるのかは千差万別ですし、防ぐことはできません。でも木だからこそ、かたくなったらちょっと削ればはめることはできるし、緩くなったら水に濡らし膨張させてちょうどよくなることもあります。だからそれらは不良でもなんでもありませんし、道具のようにちょっと調整しながら使うくらいの感じで付き合ってもらえたら嬉しいです。
03
“手作りのゆらぎ”
機械加工で出来上がった均一で綺麗なものではなく、手作業で微調整をしているところがあります。それを雑と感じ荒い作りと捉えるかいろいろな考えがあると思いますが、kikkaは均一な作りではないことに価値を感じています。自然の花が同じ花でも一つずつ違うように、手作りによって均一ではなくなり、自然の花のように一つずつ違うものになる。そんな想いで製作しています。ガチガチに綺麗に作られたプロダクトもいいけれど、kikkaはそう言うものではありません。なのでそういうところが気になってしまう方にはあまり合わないものかもしれませんので、お気をつけください。
“そのままの木の色味”
全て木の色そのもので作られていますので、自然な経年変化を感じられます。
葉っぱに用いているホオ材の色味は多種多様ですし、チューリップやヒマワリのベースに用いている松材については、赤くなる部分や節、油分による黒い筋のようなものが入る場合もあります。その他の樹種にもそれぞれの特徴がりますし、欠点と呼ばれることもあります。しかし、木目や表情については自然な木材を扱う上でどうしても避けられない部分です。木の特徴を欠点とするのではなく「そうしたものもあるんだなー」というような、大らかな気持ちで捉えて頂ければなーと思います。
また、木の色味自体が様々であることと同じように、“経年変化”も様々。同時に、時間が経つと木の油分がなくなってちょっと白けたような感じになりツヤがなくなるということもあります。
そのため、木に油分を与えてやると、ツヤが出て一段と深みが出るのでオススメなんです。
経年変化が進んできたら、花の部分だけでもオイルや蜜蝋ワックスを塗りこんであげると、また違った表情を見せてくれるかもしれませんよ。