- 木の食器メンテナンス方法について -

【KOTUNの食器はオイル塗装】
オイル塗装とは食器の表面に塗膜をコーティングするものではなく、
木に油分を浸透させて塗装をする方法です。
オイル塗装の特徴は
1、表面コーティングされていないので質感がとてもナチュラル。
*気体は通すが、液体は弾くというもので、撥水力もあります。
ですがだんだんその能力が落ちてくるのでメンテナンスが必要です。
2、塗装が剥がれるなんて心配がないため、
塗料が体の中に入ることはありませんし、
メンテナンスを個人で行うことができる。
自分で自由に手入れできるのがメリットだと考えています。
3、化学塗料ではなく、自然塗料のため安心。食品衛生法適合。
*オスモ社の自然塗料を使用しています。
【使用上のご注意】
・電子レンジ、食器洗い機のご使用は出来ません。
・ご使用後はなるべく早めに柔らかい布やスポンジで手洗いし、水分を拭き取り、乾燥させてから収納してください。
・直射日光に当たる場所で保管しないで下さい。反り、割れの原因となります。
【洗い方について】
まずは日常の普段の洗い方について。
木の食器はどのように普段使い出来るのか?
普段の洗い方については、意外と疑問に思われることだったりします。基本的には食器用洗剤で他の陶器やガラスの器と同じように洗って頂いて大丈夫です。

こんな風に普通に洗って頂いて全然問題ありません。
大切なのは、使用後にできるだけ早く洗うことと、洗った後なんです!!


洗った後、こんな風に置いておくと、ずっと水がついた状態になってしまいます。
これが続くと、その部分に水が染み付いて、シミや反りの原因になったりしてしまいますのでお気をつけください!
まずは食器を洗剤で洗い、水気をできるだけ早く拭いてあげて普段使いしてみてください。
普段使いしていると木の状態が変わってくるのが段々わかるようになると思います。乾燥してきたタイミングなどわかってきたら、生活の中で以下に記載のようなメンテナンスをしてあげるとベストです!
【お手入れ方法】
1、白けてきたまたはかさかさしてきた場合。
あまに油、くるみ油、荏胡麻油等の乾性油を柔らかい布に含ませて、油分がなじむように拭きあげて下さい。オリーブオイルでも大丈夫ですが、不乾性油という名前の通り乾燥しないオイルですので、お皿に油分が残る感じがあります。気にならないか一度試してもらえればと思います。また上記の乾性油でも乾燥が遅いため、しばらくはお皿に油分がついた感触になります。もし気になる方は、リボス社のオイルは少量でも販売されているためオススメです。食品衛生法にも適合したもので、撥水効果も得られ、乾燥もほぼ一日で乾燥しますので、使い勝手が良いと思います。興味がある方はインターネットで検索してみてください。
2、カレーなどで色がついてしまった場合。
着色されてしまった部分は最初のうちは目立ってしまいますが、使用しているとだんだん薄くなって馴染んできます。気になる方は下記に記載しているようにサンドペーパーでやすることもできます。(綺麗に元どおりにするのは難しいです)
サンドペーパー(240番程度)で“木目に沿って”優しくやすり、綺麗になるまで削ります。その後オイルを塗布してあげれば綺麗な状態に戻ります。ですがペーパーで削るとオイルを塗った後木肌が毛羽立ってザラザラしますので、400番程度のサンドペーパーで優しくザラザラをやすり、もう一度オイルを塗って下さい。また、経年変化し、色が変わっている状態で一部分だけしっかりサンドペーパーをかけると、削ったところだけ色が変わってしまうこともあるので、その場合は削ったところの周りも軽く削ってなじませるようにしてみてください。慣れないうちは様子を見ながら少しずつ削って下さい。
3、お皿にガタつきが出て気になる場合。
出来るだけ平らな面にサンドペーパーまるまる一枚を両面テープなどを使用し貼り付けます。そのサンドペーパーの上で、お皿の底面全体が当たるように、擦り付けるように削っていくと出っ張った部分が削れ底面を平らにできます。

◯リボス
ビボスと呼ばれるシリーズや
アルドボスというシリーズが
メンテナンスにオススメです。
- お手入れ方法事例 -
1、白けてきたまたはカサカサしてきた場合


写真って難しいですねw
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、
普段使用していると、白けてきたり、カサカサしてきたり、写真のようなシミのようになることもありますが、オイルメンテナンスで塗ってあげると・・・

※光沢のある光っているところがオイルを塗っているところです。
塗ってあげると、下の写真のようにオイルを塗るだけでも結構綺麗になります。
もちろん、ちょっとサンドペーパーを当てた方がいい時がありますが、
まずはオイルを塗ってみて様子を見てみてくださいね。

- お手入れ方法事例 -
4、お皿がカタカタしてきてしまった場合


※上記ではサンドペーパーも240番程度と記載しておりますが、あまりにガタガタが大きいと、120番くらいを使われても大丈夫です。ですが、そのあと240番などで綺麗に削り、木の表面を整えてあげてください。(荒いペーパーを用いた場合はその分木肌がざらつきますので、出来るだけ目が細かいペーパーで削る方が毛羽立ちは抑えられます。)

こんな風に出来るだけ平らなところにサンドペーパーを両面テープなどで貼り付けて、木が反って出っ張ってしまったところを削ってみて下さい。
そうすると出っ張っているところが削れてカタカタがなくなっていきますので、満足のいくところまでチャレンジです!
※削り粉がたくさん出てくるので、室内で行う場合、粉が散らないように掃除機で吸ったりなんて工夫が必要かもしれません。
その後、削ったところはオイルが抜けていますので、最後にオイルを塗ったらOKです!
(削ったところと削っていないところで色味の違いが出てしまった場合は、前述の通りなじませるように削れたところの周りを軽くサンドペーパーを当ててください。)